PS法【用語辞書】

PS法(Profit Split method/利益分割法)は、関連会社間の取引価格を決定するための移転価格手法の一つです。PS法は、特に関連会社間の複雑な取引や共同事業に適用されることが多い手法です。

 

PS法では、関連会社間の取引によって生じる利益を、それぞれの関連会社が持つ機能やリスク、資本の寄与度に応じて分配します。具体的には、関連会社が提供する機能、負担するリスク、投入する資本などを考慮して、取引によって生じる合理的な利益配分を行います。

 

PS法は、他の移転価格手法と比べて複雑な手法であり、特に相互依存した関連会社間の取引や特殊な取引に対して適用されます。例えば、研究開発や製品開発などの技術的な役割を複数の関連会社が担当している場合や、複数の関連会社が共同で商品やサービスを開発・提供している場合にPS法が使用されることがあります。

 

PS法は、公平な利益配分を実現するために、関連会社の役割やリスクの負担、資本の寄与度を適切に評価することが重要ですが、実務上は客観的な分割基準を設定することが困難であるため、利益貢献のための客観的な無形資産を保有している場合など限られた場合のみ使用されます。

 

このため、PS法による移転価格の評価は専門的な知識とデータの収集が必要であり、各種移転価格の規則に従いながら適切な利益配分を行うことが重要です。