TNMM(Transactional Net Margin Method/ティーエヌエムエム/取引単位営業利益法)は、移転価格の評価に用いられる一つの方法です。TNMMは、関連会社間の取引における営業利益率を基準にして適正な移転価格を評価する手法です。
TNMMでは、関連会社間の取引によって生じる営業利益率を評価し、外部の非関連企業の営業利益率と比較します。具体的には以下の手順でTNMMを適用します。
- 関連会社間の取引によって生じる営業利益を特定する。
- 同様の機能、リスク、資本を持つ外部の非関連企業の営業利益率を特定する(比較対象利益率)。
- 比較対象利益率と関連会社の営業利益率(レンジ)を比較して、移転価格の適正性を評価する。
TNMMは、特に製造業やサービス業などの総費用営業利益率が一般的な業種に適用されることが多い方法です。他の移転価格手法と比べて実務的で柔軟な手法とされ、企業の経済的実態に合わせた移転価格の評価が可能です。
TNMMの適用に際しては、比較対象の企業を選定する際に業種や機能、リスク、市場条件などの類似性を考慮する必要があります。また、適切な比較対象企業のデータを入手することが課題となる場合もあります。TNMMの評価には専門的な知識とデータの収集(データベースからのデータ抽出)が必要であり、各種移転価格規則に従いながら適切な評価を行うことが重要です。
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